『VIVA JKT48』ーされどアイドル映画ー
インドネシアでは6月5日から公開(ところでなんで木曜からなんだろう)のこの映画を観てきました。
ジャカルタ赴任が決まった際に「何でジャカルタ?」と聞かれて詳細を話すのが面倒になり「センターとりに行くんだよ!」と答えて顰蹙をかっていたのも、もはや遠い昔のように感じる今日この頃ですが、私の後退ぶりとは無関係に、彼女たちは頑張っております。
取りあえず、この写真いいですよね。
・・・さてこのポスターがFXモールのJKT劇場に貼られてから、しばらくはうんともすんともなんなかった情報。
しかし実際映画に出ているメンバーとそのルックス等を見ると、製作自体、当初はあまり進まず、最近になってまとめて撮ったという感じ。
この映画に限らず企画から撮影まで何年もかけて映画を撮る、というスタイルはここではあまりなさそう。
観客もそれを知っているためか、国産映画の需要はあまりなくて、上映はしているものの人気はない。
と、散々言っているけれど、
正直この映画は、その割にすごく丁寧に作られた、できの良い映画だと思う。
まあ、若くてかわいい子たちがいきいき動いているのをストーリーの中に映しこむことができれば、それだけで映像として価値あるものになるけどね。
なにしろみんな表現上手なので、飽きさせない!
ストーリーは、
JKT48メンバー、そのヲタ3人組、ドロンジョみたいな悪役とその仲間、日本人マネージャー(『スカルノ』にも出てた在イ日本人俳優)が、
あーだこーだしているうちに、最終的に
「JKT48ばんざい!」状態になる、というお話。
(インドネシア語で観たのですべて雰囲気で解釈)
出ているメンバーの顔と名前はほぼ一致するのだけど、
今回ぐいぐいきたのは、
シャニア!
観る前は、15、6歳で・背が高くて足がすらーっとしてて・笑顔がいい、というざっくりとした印象だったけど、
話す表情がとっても魅力的。というか、力強い(笑)
あと、ビルの屋上で「RIVER」を歌うシーンがあって(好きな曲ということもあるかもしれないけど、シーンとしてこの映画の白眉だと個人的に思う。一瞬、後列で踊るメンバーの太ももの大きなアザが映るところも含め)、頭一つ大きいシャニアは他のメンバーより風がモロに当たるのか嫌なのか、もしくは曲調を意識し過ぎてか、すごく険しい顔してて、リアルでよかった。
あと、ナオミ
アンニュイな雰囲気で、無声映画の女優さんみたい。
ついでにユッピ
中盤、映る割に動かないししゃべらないけど、最後にやっと台詞らしい台詞があって、そのハラハラ感がグッド。
ともかく、インドネシアの可愛い女の子NOWを知ることができるので、ぜひ広く観てもらいたい!メロディーとかホントきれいなんだから~ビックリすることうけあいです。
観たいものを、観たいだけ、観たいように観る。
辻褄やら意味やらはほっぽっていいんだー。
たかがアイドル映画、されどアイドル映画。
かの候孝賢もアイドル映画で腕を磨いたのだし。
そこできっと人を撮ることに関する「発見」があったのだと思う。
アイドル映画ってすごい。
以下は在イ視点でのポイント
1、FXのあの滑り台って滑れるんだ!
2、夜のシーンで映る出来たての高架道路、いつまでもつのかな・・・
3、観客は小さい子のいるファミリー3組とヲタボーイズ7,8人でした
4、悪役の意味不明な金切声テンションにはインドネシアのお笑いを感じるけど、映画館では全くウケてなかったぞ、これいかに
5、私が普段使わない「kalian=あなた達、きみ達」が頻繁に使われてて(あたりまえ)、今度から使ってみよ~と思った
<追記>
仲川遙香(はるごん)
は、溶け込み過ぎてて、かえって目立ってなかった(笑)
けど、1.5列目から2列目のセンターにいる感じで、
ロナやアヤナ
と並列で、ちょくちょくいい相槌うったり文句言ったりのプチ見せ場があった。
逆に意外とナビラがいきてなかったな~と思う。歌のシーンでは当然かなりドアップで映ってたけど、演技のシーンでは出てるけど印象薄い。フリートークの方が得意なタイプなんだろうな。
すべて私見ですが。